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地域の見守りと支援の大切さを話す

地域の見守りと支援の大切さを話す

あんしんネットの「小さな勉強会」は、継続的に続けています。

毎月、首都圏の様々な地域の依頼により、講演会活動を行なっていますが、最近増えてきたのが「片付け」の話です。

 

一般的に、誰もが整理することや片づけることをーに対して、苦手意識を持っています。

100人対象に質問すると、自分は整理と片付けが上手だと、手を挙げる人は1割以下のようです。

「片づける時間がないから」

「忙しくてなかなか整理に時間がとれなくて」

という人は、現実を直視せずに、逃げの姿勢が感じられます。

「いつか使うかも知れない」からと言って、あふれた物をそのままにしている人。

これは将来のことを全く考えていない人で、遺品整理人の立場から言えば、「いつか」というのは、自分が旅経つまで来ないという現実です。

あとは高齢者に多い「もったいないから捨てられない」という言葉で、片付けをやらない人もいます。

 

どんな理由づけをしても、片付いていないところは、自分がやるしか方法はないのです。

その為に大事なことは、まずは自分の心の持ちようを定めることなのですが、はっきり言って、「やる」という覚悟を持つということに落ち着いてしまいます。

「やらない」という気持ちでは、行動に結びつきません。

講演の中では、そんな「やる気」を起こす話を中に散りばめて、どちらかと言えば漫談形式でおこなっています。

笑いが出るということは、気持ちがリラックスしている証です。そんな気分の中で、「やる気」の気をたかめてあげて、整理のアドバイスをしていきます。

 

もちろん私たちの「遺品整理」や「福祉整理」の現場で学んだことを、体験をもとにアドバイスしますから、説得性はかなりあるかなと思います。

部屋の整理や片づけというものは、やればすっきりと結果が出ます。

「物の整理」は実は簡単なことなのですが、あんしんネットが設立当初より謳っている「心の整理」を行なうことの方が難しく、それゆえに大事なことなのです。

 

高齢期を迎えると様々なことで整理をしていかねばなりません。

葬儀業界を中心に生まれた言葉で「終活」というものがありますが、人の最期に向けての活動とも言えます。

現代社会は物や情報が氾濫しているがために、多くの事柄について決着をつけていかなければなりません。

自分の為の遺品整理と私は言っていますが、元気な時にできる整理も、この「終活」に含まれていきます。

当然、葬儀についても元気なうちに相談したり、お墓についても同じです。

また、財産整理も大切な要素となります。

 

「まだまだ自分は大丈夫」と言われる方も多くいますが、人はいつ死を迎えるか、それは誰もわかりません。

いつその瞬間が来てもいいように、日ごろから準備をしておくことが大切なことなのです。

お一人さま生活の方ならば、死なないまでも、ある日認知症を発症させると、室内は一瞬にしてゴミ部屋化してしまいます。誰もがそのような危険性を秘めており、その為にも、地域社会や多くの人たちとの交流が大切であると考えます。

 

新年度を迎えて、今年も多くの地域から講演依頼が入りはじめていますが、地域の活性化につながることなので、積極的に回りたいと考えています。

コメント / トラックバック1件

  1. 禿鷹 より:

    益々深刻化している高齢社会。

    貴殿の活躍はすべての高齢者の方の力になります。

    是非多角的なご活躍を祈念いたします。

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