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今年も時間の経過が早く、もう4回寝ると2023年となります。

子供の時分は、時間の流れが遅く感じたものですが、最近はもうあっと言う間に時が過ぎ去ってしまう感覚です。それだけ、歳を重ねたんだなと、老いを感じる今日この頃です。

今年を振り返ってみると、コロナ感染の流行が終息せず、世間には暗い感じがまだ充満しています。観光事業を見ると、旅行解禁のモードが出ましたが、それも一時的で、年末年始の旅行控え、帰省控えの人が多くいるようです。

世界に目を転じてみても、中国での爆発的なコロナ感染拡大も問題化されており、ウクライナとロシアの戦争も終わりが見えていない様子です。

そういった中で、多くの人々の生活が破綻してきています。

国内の物価高も顕著な傾向となり、経済状況も心配されています。周りを見渡すと、常に課題が横たわっています。

具体的に個人としては、それらの問題に関わることはできませんが、一日でも早く、明るい世の訪れを祈るのみです。来年はウサギ年ですから、スピード感ある対応が何事にも望まれます。

さて最近現場に出て思うことは、10年前と今を比較すると、残す物(遺品)の量が多くなってきているのを感じます。独居生活をしていて旅立つケースが多いのですが、日常の荷物や家財が明らかに多いのです。

人は母親の胎内より身ひとつで生まれてきます。旅立つ時も、身一つで棺に納められて旅立ちます。物を持って旅立つことは決してできないのですから、その前段階で、健康なうちに身辺整理を行なうべきだと現場に出ると思ってしまいます。

判断能力がなくなる認知症を発症してしまうと、物の仕分けなど到底できません。「いる」とか「いらない」の判断ができないのです。ということは、整理ができない状態となり、室内は物ばかり膨れ上がってしまいます。

そんなことを考えると、やはり元気な内、身体が動く内に、しっかりと身の回りの整理をしておく必要があります。

多くの場所で、特に高齢者を対象にしたセミナーでは、そう言った「生前整理」の必要性を訴えています。

ただし積極的にそのようなセミナーに参加される方の多くは、整理整頓をしっかりとされている方々です。本当は、外出控えをされている方々に聞いてもらいたいものです。

つい先日、横浜市の地域包括支援センター(横浜市での呼称、地域ケアプラザ)で、地域の問題化している案件の地域ケア会議に参加しました。

その地域は、高齢化率が35%越で、多くのゴミ屋敷やゴミ部屋が問題化してきています。いかにして事案を解決していくのか、やはり地域での打合せが必要となります。役所や地域の民生委員さん、介護事業者、町内会の役員が集まり、事例と今後の対応についてもグループワークで意見交換しました。

私は整理事業者の立場で、過去の事例も踏まえつつ、最終的には地域内の様々な部署の連携でもって課題に立ち向かう必要性を話しましたが、当事者としては悩むところが多くあるようです。

しかし、ゴミ屋敷を放置しておくと、近隣にも多大な迷惑や被害を与えてしまいます。ごみ屋敷にしてしまった本人は、明らかに何らかの問題(心身両面)を抱えており、それを回りがしっかりと認識して、声掛けしていく姿勢が必要な気がします。自分では孤立していると感じているかも知れません。でも、地域で生活を続けるには、孤立した状態では無理が生じてしまいます。

人は、決して1人では生きていけないものです。他人の支えがあって自分の生活を続けることができます。そういった考えに至れば、自然と他人に対して感謝の情念が沸くでしょうし、「ありがとう」という言葉も自然と出てくるものだと思います。

人と人との関りや、家族の在り方も、この半世紀で大きく変わりました。科学や医学の進歩は人に多くの恵みを与えていますが、その反面、人の心を多く蝕んでいるようにも思えます。

新年は、あんしんネットの存在意義を高める為にも、今年以上の活動にあたりたいと思います。多くの方々や企業の皆さんの力を借りながら、一歩一歩前進していきたいものです。

私の好きな言葉に、「前進、前進、また前進」というものがあります。

何事も前に進まないかぎりにおいて、結果は生まれません。そこに失敗があろうとも、限りなく、さらに執拗に前進していきたいものです。

昨日の現場は、江戸期の宿場町の本陣跡に残る蔵の整理作業でした。終日、埃まみれとなりながら作業にあたりましたが、蔵の持ち主の齢85歳を過ぎたおじいちゃんより、昔話をたくさん伺いながら、楽しい整理作業となりました。

徳川将軍が宿泊する本陣での接待のことや、家宝として伝わる鎌倉時代の太刀の話など個人的には興味ある内容で、日本の歴史を感じることができる一時でした。作業が無事完了し、我々が引き上げる際は、門前まで笑顔で見送ってもらいました。やはり、このような瞬間に、この仕事をやっていて良かったと思えます。

今日も、スタッフは3方面に分かれて現場と戦っています。私は年末最後の事務にかかり、明日の仕事納めを迎えたいと思います。

一年間、多くの方に支えていただき、今を生きることができていることに対して心より感謝申し上げ、今年のブログの締めくくりとさせていただきます。

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