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本日より新年度、新学期が始まりました。

最近は、どうも時間があっという間で経過してしまい、それだけ歳を重ねたことを実感します。

周りを見渡せば、すでに桜の花も散ってしまい、春の訪れを楽しむ余裕すら与えてくれませんでした。

3月は大型現場続きとなり、最前線の現場に立ち、作業の指揮にあたりました。

今回は、その中の1つのゴミ部屋現場についてお伝えしたいと思います。

都内のとある住宅地に存在する賃貸マンションの一室。

玄関扉を開けると、一歩も中に踏み込むことができないほどのゴミの山、いやゴミの壁が存在していました。

通常のゴミ部屋やゴミ屋敷というのは、室内に入り込むための導線が確保されているのですが、今回はそれが見当たりません。(我々の現場では、ゴミ部屋のけもの道と呼んでいますが)

いきなりゴミの壁が飛び出してくるのですから、これでは見積もりもできない有様となります。

ベランダ側に回り込んで、窓ガラスを開けようと試みても、ゴミに圧迫されて窓は開きません。

こういった場合、とりあえず1回2tコンテナ車を満載にする積み切りというやり方で、作業を行ないます。通常は1度これをやると、ゴミの種類や特徴がわかり、さらに残ったゴミの量も経験値よりはじき出すことができます。

依頼者側にはそのような説明を行ない、実際に現場作業を1度行ないました。

しかし、1回目の作業では、玄関のゴミの壁を取り除くことしかできなかったのです。

室内に入る扉を開けようとしても、わずか25㎝程しか開かず、痩身のスタッフを室内に潜入させたところ、

わずかな隙間より室内に侵入。手作業でのゴミの掻き出し。

「天井までの高さであふれかえっています」との悲しい報告が聞こえてきました。

ここで生活をしていた女性は高齢者に属しているのですが、いったいこのゴミの中で、どのような生活を送っていたか、全く理解に苦しむばかりです。

もちろんトイレまでのけもの道も存在しない有り様で、これには気をもみました。

結論から伝えると、全ての処理を紙おむつで済ましていたのです。

ということで、出るわ出るわの大量の使い切ったおむつ。

しかし、これも不思議なことに、長い月日が経過しているためか、無臭状態なのです。

また、室内のゴミの中には大量のペットボトルの残骸が。

水と「〇〇茶」と記されたものばかりが大量に出てきます。

こういう現場では、お弁当のトレイなども大量に出てくるのですが、ここではほとんどその形跡が見当たりません。

食事をどう摂取していたのかも分からないのです。

ゴミの山での中のサバイバル生活のようにも感じられ、作業にあたった全スタッフが頭を悩ませてしまいました。

あえて白黒に編集しています

ここで悩んでいても作業は進みませんから、

「人間が進化したニュータイプのゴミ部屋スタイルである」決めつけ、それからは一段と作業のスピードをあげていきました。

機動戦士ガンダムであれば、主人公のアムロがニュータイプとなります。

このようなゴミ部屋のスタイルも、まさに「ニュータイプ」と言えます。

今回は、スタッフ全員が防護服をまとい、作業にあたりましたが、このような現場は、本当にない方がいいと考えてしまいます。

結果として、多くの人に迷惑をかけることになりますし、ひいては自分が孤独死を引き起こすことに繋がってしまいます。

現場から言えることは、日常生活の中で、身辺の整理整頓と片付けは、励行しなければいけないということです。

それができていれば、生活にも潤いが生まれ、誰にとっても良い結果が生まれます。

このコロナ禍で、多くの人が引きこもりがちとなっています。

そんな時こそ、身の回りを見て、不要な物はどんどん処分していただきたいと思います。

元気であれば、誰もができる話です。 変な方向に進化しないように(ニュータイプにならないように)、頑張りましょう。

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