遺品整理はもちろん故人となられた方の遺品を整理する仕事です。
何度も警鐘を促していますが、「孤独死予備軍」が急増していることに不安を感じてしまいます。
40代・50代の独身男性の孤独死数が急激に増えている現実を、現場から伺いしることができます。
今年起こった大不況のあおりを受けて、来年は飛躍的に数が伸びる恐れがあります。
また、独身男性に限らずに、おそらくここ数年の間に、独身女性の孤独死者も増えていく可能性が高くなっています。
行政・民間を問わずに、その対策に向けて何らかの動きがなければ、この現象を止めることはできないでしょう。
不用品整理の現場では、「片付けができない高齢者」がこれも急増していることを感じてしまいます。
認知症に伴うケースが圧倒的に多いようですが、これは単に片づけをすれば良いということではなく、相手の症状に合わせた整理というものが望まれます。
ケースワーカーや後見人、医療関係者やケアマネージャーなどと連携をとりながらの整理術が求められており、あんしんネットではその片付け方法を、一つ一つの現場を検証しながら続けてきました。
どちらの整理にしても、整理を行う側の「心構え」が大切であると感じます。
今年一年の仕事内容を、忘年会で忘れるというのではなく、一年を振り返り反省し、さらに向上するために色々と考えること、つまり心に憶うことが大切なのでしょう。
昨日まで整理の現場に出ていましたが、今日は自宅の整理です。
床の間には正月飾りを、掛け軸もお正月らしいものを用意して、あとは新年を迎えるのみです。
昼に外出した際に、町の様子を見てみると、不景気なのか門松や注連縄飾りをしている家が少ないことに、日本の将来への不安を感じてしまいました。
正月は、日本の伝統や文化ももとづく行事であり、年の神様を迎える日でした。そのような伝統や文化を、私たちは大切にしていかなければ、心のない整理屋になってしまいます。
今年一年、多くの方々にお世話になり、あんしんネットのスタッフ一同感謝申し上げ、来る新年は、さらに気持ちを込めた整理を続けていくことをあらためて誓います。
皆様が佳き新年をむかえられますことを祈念し、今年のブログは幕を閉じさせていただきます。
新しく生前予約の頁が更新されました。近日中に、どのような内容なのか、具体的に予約をされた方を紹介させていただきます。
