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 今回の現場は、私たちの間では「変死現場」とか「死臭現場」と呼びます。
 それにもまして「ゴミ屋敷現場」でもあるのですから、想像を絶する臭いが室内に充満しているわけです。
 このような現場は「臭い」によって発覚します。

 どんな臭い?と聞かれても、単純に説明ができないのがこの「死臭」です。チーズが腐った臭いでもなく、ゴミの腐敗臭とも違います。喩えようがないのですが、時として火葬場で遭遇する場合もありますが日常生活のなかではめったに遭遇しないということです。
 一般の人がこの臭いの中にいると、ものの5分も耐えることができない、そんな臭いなのです。

 この臭いを消し去るには、臭いの元である物を撤去しなければなりません。例えば、衣服にしてもそこにある荷物にしても、すべてにこの臭いは付着しており、今 はやりの消臭剤などを降り掛けたとしてもなかなか取れるものではありません。

 その為に、私たちの消臭方法は、オゾンを室内に充満させることにより、悪臭を取り去るといった手段を用います。この方法で完全に臭いが消えるのか、と聞かれても、100%大丈夫とも言えないのです。
 現場によっては、フローリングの下に体液や血液が流れ込み、コンクリートの基礎部分にまで浸透しているといったケースなどでは、いくらオゾン脱臭をおこなっても意味がありません。この場合は、リフォームによって臭いの元を断つしかないのです。

 実際の遺族側とのやり取りを記してみると・・・・

「臭いがあまりにも酷いけど、中に入らないといけませんか?」

「まだ中に入られていないのならば、一度は中を確認された方がいいですよ」

「でも、臭いが・・・・。マスクを用意していますけど、それでも臭いはしますよね?」

「マスクをつける前に、鼻の穴両方ともティッシュを詰めて、そして口で息をして下さい。短時間で室内の貴重品を探して、後は外で打ち合わせをしましょう。そうそう、大切なことですが、あと、故人が亡くなられていた場所は、かなり悲惨な状況です。そこでは故人の冥福をお祈りする気持ちで手を合わせてくださいね。今は大量の蛆がいますけど、薬を散布して殺してしまいます。また、汚れた衣類などは、今から応急処置で撤去しますから、これ以上酷い状況にならないように、なんとか頑張ってみますから・・・。あとは任せてください・・・・。」

「わかりました。じゃあ、こちらも意を決して中に入りますから。あっ、そうだ。中は足の踏み場もないゴミ状況ですから、土足のままではいりましょうね」

 こんな会話が普通です。

 遺族の甥にあたる方を後ろに引き連れて、いざ、中に突入。ゴミを掻き分け、時には這い登り、リビングへと向かいます。
 ふと振り返ると、なんとその遺族が後ろ向きに引き返しているではありませんか。

「どうしました?」

「鼻を塞いでも、この臭いに耐えることができません。申し訳ありませんが、あんしんさ~ん、あとは宜しくお願いします。ゲッホ、ゲッホ・・・・ゲッホ、ゲホゲホ・・・・」

「わかりました。玄関を出て、風通しが良いところで待っていてください」

 というわけで、私一人で中を確認することになりました。しかし、私が入る前には警察も何人かの鑑識係りと監察医も中にいたのです。中は少しは風が入り、たっぷりと死臭が充満しているわけではないのですが、やはり一般の方には臭いがきつかったみたいです。

 私たちは、臭いを5段階のレベルで区別しますが、ここはレベル3ぐらいでしょう。言わば中くらいなのです。臭いが強くもなければ弱くもないという程度です。
このレベルだと、オゾンの脱臭により臭いはほとんど取れます。遺品の撤去を行なうにも、臭いに苦しむことなく作業が続けられるのです。
 また、家財撤去の際に、近隣の方にもあまり迷惑をかけることもありません。
 臭いを嗅ぎ分けること!実は、遺品整理に携わる者には必要な作業の一つなのです。
 まだまだ、この現場の話は続きます。
 乞う、ご期待を!

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