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ブタヤマさん1

以前にもこのブログで紹介しましたが、私の好きな絵本作家・長新太さんの『ブタヤマさんたらブタヤマさん』という作品。

人の精神世界を描いている作品で、「気づきの大切さ」が示されています。

ブタヤマさんはいつも蝶を取ることに夢中で、後ろから忍び寄るさまざまな呼びかけにも気づくことなく、話は進んでいきます。

「あれ、誰か呼んでるのかな?」と思い、後ろを振り返っても、もうその時は、誰もいないというストーリー構成です。

ブタヤマさん2 ブタヤマさん3 ブタヤマさん4 ブタヤマさん5

 

人は何かに夢中になっている時は、周りのことが目に入ってきません。また、気にしなくなります。

しかし、自分は決して一人で生きているのではなく、多くの人の助けがそこにはあり、他者の思いが周りには必ず存在して、そんな中で生かされていると言ってもいいのではないでしょうか。

そんなことに気づくことなく生活をしていると、いつしか自分本位の考えとなり、協調性が失われた生活ができあがってしまいます。

そうならない為にも、人が悩んだり、困ったりしていることの気配を感じ取る、まさに「気づき」が大切だなとつくづく思います。

ブタヤマさんに呼びかけをする鳥やおばけは、SOSを叫んでいるのかも知れません。

そんなSOSを気にかけない。

ちょっと寂しい気がします。

 

私たちの整理現場(遺品整理・福祉整理・後見整理等々)では、実はこの気づきが大切なのです。

現場作業をしている中で、「気づき」を持てない場合、それは機械的な作業となってしまい、気持ちのこもった作業結果は生まれません。

また、現場の多くは複数で作業にあたります。そのスタッフの思いを現場監督がまとめ、気配りすることにより、より良い結果が生まれます。

「気づくことがない者は、気配りなんてできない」と、良く口に出しますが、整理に関わらず、生きるうえでも大切なことのように思えます。

 

最近、講演の際に必ずお伝えしていることがあります。

「地域の中で、生活に困っていたり、悩んでいたり、様子がおかしな高齢者や障害者がいるかも知れません。そんなSOSのサインに気づいてあげて下さい」と。

その気づきを、地域の介護資源や高齢者支援の窓口に報告することが、私たちにできるささやかな見守り活動であると確信しています。

 

 

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