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このエンディングノートを書いておくと、自分の死後、あるいは意識不明となるような発病などの際に、役に立ちます。直接、家族や親族などに伝えにくい事柄も、ノート形式で記録しておくことで、確実に伝えることができます。
 最近は、書店にも並び一般への関心が高まっています。
 しかし、実際にどれだけ有効に使われているかは疑問が残ります。
このことを葬儀社の方と話をするのですが、まだ日本人には「死を忌みきらう感」が根強く残っており、そのために元気なうちから自分の葬儀や納骨のことを考えたり、自分の財産についても身内に明かしたくないと思っている人が大部分であると思えます。
 このノートに必要事項を残していても、その後に状況が変わることもありますし、そうなると毎年更新して書き換えをおこなわなければいけません。
 普段から文字を書きなれていればいいのですが、これがなかなか大変な作業で、現に私が書き始めても、お手上げ状態となりました。それが毎年の更新で書き換えが必要となると、嫌気がさして投げ出すのではと、やはり疑問符が頭から離れないものです。

 誰もがいつか死を迎えますが、その時に、「これだけは伝えたい項目」を、人の目につくところにメッセージボードとして張り出しておくとどれだけ助かることでしょう。
あんしんネットでは、これを「私の最期(さいご)の伝言板」として、自室での掲示を勧めています。

必要項目は、
1.緊急連絡先
2.自分のかかりつけの病院
3.自分の葬儀を依頼をする葬儀社
4.自分の遺品整理を依頼する遺品整理会社
5.これだけは伝えたい最期の言葉

 以上5項目を記入して、どの家庭にも存在する冷蔵庫のドアに掲示をします。マグネット式ですので、簡単に貼りつけができます。
 これならば、仮に孤独死や事故死しても、警察や大家さんなどがこの伝言板を見て、連絡先がすぐにわかります。
 また、葬儀社が決まっていれば、遺族は急な葬儀社手配をする必要もありません。さらに、遺品整理にしても、決めている整理会社があれば、遺族が悩んで手配することもなく、遺された人に負担をかけることもありません。
 必要事項が少ないために、書き換えも楽で、これなら誰でも書くことができます。また、毎年の書き換えも楽で、構えて筆を取る必要もありません。

 最近救急医療の現場で注目されているものに「救急医療情報キット」というものがあります。
 65歳以上の高齢者を対象にして発案されたもので、500mlサイズほどの筒の中に、救急情報シート(かかりつけ医や持病などを記入)、健康保険証の写し、診察券の写し、本人確認用の写真、薬剤情報提供書を入れて、冷蔵庫に保管するものです。
 自宅で具合が悪くなり、救急車を呼んだ時に、救急隊員が救急キットの中から医療情報を確認でき、特に1人暮らしの高齢者にとっても安心できる見守りのキットと言えます。話をこの救急のみにとどめずに、簡単なエンディングノート代わりになるならば、さらに良いキットとして充実させることができます。
 例えば、「最期の伝言板」のような一枚刷りのプリントが中にあると、仮に自宅で誰にも看取られることなく亡くなっていても、その後の対応をスムーズに運ぶことができます。

 孤独死現場の事例を多く見ると、被孤独死者のほとんどがエンディングノートと無縁の生活といっても過言ではありません。時間的にも心にも、さらには経済的にも余裕がない中で、そのような理想のノートが広がることはあり得ないと言ってもこれも過言ではないのです。

 孤独死対策とは、生活環境の改善と、生活者の精神面のケアをしなければ対策を施しているとは言えません。行政サイドで、道具や物、さらには職場環境を与えればいいというのではなく、個人が精神的に自立できる、人間性の回復こそが、急務に思えてなりません。
 人の「心」や「精神」に関わる問題をないがしろにしている現在の社会状況では、片手落ちの対策となります。これほどまでに社会問題となってきている事柄に、宗教者が何も声を発していないことも大いなる疑問です。
 寅さん映画に出てくるような帝釈天の御前さまのような声かけ。日本全国の寺院だけでも数10万カ寺あるわけですから、近辺への声かけ運動を行なうと、どれだけ多くの人が救われるか。真剣に議論してもらいたいものです。

 

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