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遺品整理と福祉整理の「あんしんネット」。不正見積もりばかりの業界に風穴を開けます。

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 つい先日の話です。
 横浜で遺品整理の見積りにはいりました。
 午前中に世田谷区の現場を片付け、現場に横付けしたトラックの中でユニフォームからスーツに着替えての見積です。
 戸建て2階建ての住居に、お父様の遺品が亡くなられた時の状態で残っています。葬儀社の担当の方とお客様の立会いです。

 実は亡くなられてすぐに遺品整理会社に見積を取られていたのですが、その時の家財の量は、約10トン分を提示されています。
 見積担当者は、「2t車を4台~5台配置しなければいけませんね」ということで、費用も50万円~60万円という金額提示だったそうです。

 1階の家財と2階の家財を拝見させていただき、私が提示した物量は「3t」で、容量にすると18立米ほどです。
 家電リサイクル品目が5点あり、エアコンの取り外し料金なども含めて、全てで31万円の見積り金額でした。
 家財撤去からはじまり、お部屋の掃除も含めての値段に20万円~30万円の開きがありますが、なぜこのような違いがでるのでしょうか?

 答えは簡単で、「消費者が何もわからないことをいいことに、適正以上の料金を投げかけているから」です。簡単な言葉で置き換えると、悪徳としか言いようがありません。
業者の名前はわかっていますが、あえてこの場で記せないことも残念です。

 通常の遺品整理の場合でも、このように料金が曖昧なのですが、これが孤独死現場の整理などになると、もっと悪徳性が発揮されます

 本日の現場は、横浜での孤独死現場の整理でした。
 地方からお子様を亡くされたお母様の立会いのもとでの作業です。
 残念ながら死後2週間ということで、室内は死臭が充満し、床部には大量の血液が流れ出ている有様です。
 スタッフ3名で現場入りし、家財を丁寧に運び出し、室内の特殊清掃を行ないます。
 お母様からは、「こんなことをさせてすみませんね」と、しきりにお詫びの言葉をいただくのですが、
 「一番悲しいのはお母様ですから、その心の苦しみに比べると、私たちは仕事でやっていますから、大丈夫ですよ」と、いう言葉しか出ません。

 家財の量は、1.5トン分でしょうか。見積りの段階では、葬儀費用もかさみ、さらには地方からおいでの様子でしたから、負担をさらにかけぬように、できるところまで金額を落としています。
 臭いを消す為の消臭作業についても、通常ならば2週間の日程を取り消臭機材を入れるのですが、これも負担を軽減させる為に10日間に落とし、そのかわり清掃時に特に念入りな作業で消臭剤をつけ加えてのものとなりました。私たちが頑張ってやれば、費用はさげることができるのです。

 ここで、一般の方が気をつけなければならないことは、その請求金額です。
 私が以前勤めていた遺品整理会社では、会社命令で「死臭現場は、どんなに臭いが少なくとも、かならず2週間は消臭機材を設置して、そして1日単価25000円で35万円を請求するように」との指示が出ていました。
 今でもその通りに行なっているのならば、改めてもらいたいものですが、持ち運びのオゾン装置が果たしていくらで購入できるのか、調べてみるとその料金設定が、いかに異常であるのかがわかることでしょう。でも、実際に悲しみにくれる遺族を前に、法外な請求をしているとわかっている者なら、決してできることではありません。

 あんしんネットでは、1日単価は15000円です。以前の会社と同じ機種を用いていますし、あくまでも臭いのレベルに合わせて、消臭期間を設定しています。臭いがひどくなければ、3日間くらいで、完全に臭いが取れるケースもあるからです。
 遺族が悲しみにうちしだれている時に、この消臭機材を設置しないと駄目だと、一方的に請求してしまう姿勢はいけません。
 今回、遺族のお気持ちを汲み取ると、作業費は117,000円。
 消臭作業費は150,000円。
 家電リサイクル料金が25,000円で、合計299,000円です。

 作業スタッフと休憩時間に話していると、「以前の会社なら65万円くらいだね」という言葉がでました。でも、それがいかに適正でない料金であるかは、現場の者なら誰でもわかるのです。

 会社の利益をあげることは大事です。ですが、極端な料金を請求して利益をあげることは断じて許せません。
 あんしんネットでは、料金をガラス張りにして、日々の業務をおこなっています。首都圏はじめ関西地区よりも仕事の依頼をいただき、「遺品整理は心の整理」をモットーに遺品整理をこれからも続けていきます。

 2月8日(日)の午後の番組「噂の!東京マガジン」(TBS放送)では、当社の福祉住環境整理が紹介されます。また、続いて「孤独死にともなう遺品整理はじめ遺品整理の生前予約」も放送される予定です。
 興味本位の遺品整理の番組ではなく、社会で今何が問題なのか、それを現場の立場で警鐘を促す、そんな番組協力でありたいものです。

 マスコミ各社から多くの取材申込みがありますが、あんしんネットの問題提起に賛同するところには、協力は惜しみません。反対に興味本位の遺品整理を取り上げる場合は協力しません。

 ドキュメント「遺品整理会社の裏側-いかに暴利をむさぼるか-」というタイトルで、業界の実態にせまる番組などは、実に興味がそそられるものです。おもしろいでしょうね。「価格追求、遺品整理の実態!」なども、大協力です!
あばかれて困る会社は、今のうちに正しい方向に修正しましょう。

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